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北海道旅レポート

窓の小さい車輌
窓の小さい車輌

今年初の旅のテーマは釧路から網走へ、JR釧網(せんもう)本線でゆくことでした。

 

 

関空から釧路へ、そして翌朝8時57分に粉雪が舞う釧路駅を

1輌だけの列車はゆっくりと走り始めました。

乗客は7〜8人でしょうか。

この列車を逃すともう網走へは行けません。

この日は大雪の予報で午後の列車は運休でした。

 

寒さ対策の為小さくしてある車窓からは白い針葉樹の町が見えます。

15分もすると民家もなくなり、雪山と樹林の移りゆく絵画のような景色が

続きました。

 

バサッと音がし、突然すぐ近くを鹿が駆け上がってゆく。

雪山を見上げると鹿の群れが!

ここは原生林なのです。

電車が摩周湖が近づく頃には草原となり、知床近くからはオホーツク海の

流氷などが見えてきます。

 

3時間の旅を終え、終点網走も雪でした。

その夜は吹雪となり、私はホテルの部屋でボストンバッグから

圧縮パックに詰めた部屋着を取り出し、おもむろに着替えることになったのです。

 

                                          2022年3月22日 松木

車窓から
車窓から
吹雪の網走
吹雪の網走